山好きじゃ無い人にはキツすぎる!?モッチョム岳登ってきたよ
- 2023.11.08
- 屋久島 自然
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長年暮らした西表島を後にし、次の移住先を求めて車旅をしている新婚夫婦のSarahです。
色んなご縁で今屋久島で家守として暮らしています。
屋久島で家守としての暮らしについても書いているのでぜひ!
屋久島と言ったら”縄文杉”がもっとも人気のあるスポットですが、他にも素敵な遊ぶ場所が沢山あります。
その中で山登り好きな人たちに人気なモッチョム岳。
片道3時間弱と縄文杉より短い時間で登ることができますが、海から急にそびえ立つ標高940Mの急斜面の登山道は最初からかなりハード。
山に慣れている人は問題はないと思いますが、中には山登りの経験が少なかったり苦手な人も登ってみたいと思ったりしませんか?
今回の記事は、
- モッチョム岳とはどんな山か
- 人生初の1人登山が結構良かった
についてご紹介します。
モッチョム岳とは
屋久島の南部にある標高940Mとそれほど高くはありませんが、急傾斜の登山道を腕を使って登る箇所もある厳しい山。
県道を走っていると原〜尾之間〜平内集落あたりからはよく見ることができます。
頂上に行くにつれ岩肌が剥き出し、素晴らしい出で立ち。
”この山を登れば、屋久島の山は大概大丈夫”
と言われるほど簡単に登れる山では無いことがわかります。
モッチョム岳の場所
地図を見てもお分かりの通り、海からとても近い場所に標高940Mの山が立っています。
ということは急傾斜の登山道。
登山ルートの入り口は千尋の滝のすぐ手前にあり、千尋の滝の駐車場(すでに標高273M)に車を停めて行きます。
標高300M断念…!?
当日は朝6時半に出発し、朝日に照らされながら車を走らせます。
平内あたりからは雲一つ無いモッチョム岳が見えてきて、興奮とは裏腹に無事に登れるかの不安で緊張していました。
千尋の滝の駐車場に車を停めお手洗いを済ませハラハラドキドキ。
歩き始めてすぐに小さな川を渡ると間もなく想像を絶する登山の始まりです。
入り口ですでに標高273M。
高さのある段差の階段をひたすら上がるような想定外の道に、開始10分ですでに滝汗の私。
涼しい顔で先に歩く旦那を呼び止め足を止めます。
- 自分の中にモヤモヤや不安といった何かネガティブな思い
- これをあと2時間半も続けられる自信が無い
ということで、標高300M私はここで辞退することを決め、旦那だけで登頂してもらうことにしました。
負けず嫌い
とはいえ、モッチョムには登りたい。
車旅を始めてから
”これからの人生で今が1番若い、今日ここで諦めてしまっても次のチャンスは来ないかも”
と、いろんな場所を訪れて感じることが増え、ちょっとしんどい場所でも足を運ぼうと思っています。
「本当に疲れたら帰ろ〜」
と吹っ切れて、1人で行けるところまで行ってみようと思い登山を再開。
ピンクのテープが登山道ということは知っていたので、それを頼りに行きましたが途中わかりにくいところもあったので注意が必要です。
私はどこ(目的)よりも、誰(過程)の方が大事という考えだったので、1人行動はしないタイプ。
(買い物やカフェとかは1人で行きます)
こんな大自然の中に1人で挑むことは初めての経験ですが、先には旦那もいるし挑戦してみることにしました。
山の中初の1人行動
自分でもびっくりするほど”少し登ってはすぐ休憩”の繰り返し。
段差の大きい階段をひたすら登っていくような登山道には、本当に驚かされました。
給水ポイントがあると聞いていたので、500mlのPETを2本だけ持って行きましたが、高温多湿の9月の山では飲み干してしまう勢いでした。
不思議なことに誰にも気を使わずに好きなタイミングで休憩できるって思っていたより気楽!
標高100M毎に知らせてくれる看板を見ながら、どんどん登ってきている自分の凄さと自信が芽生えてきます。
1つ目の沢に出る
ずっと登りだった道から急に開けた場所に出ると川のせせらぎが♪
汗でびっしょりの服とタオルを川ですすぎ、空のペットボトルには水を入れてここでしっかり休憩とします。
木々の間から差し込む陽の光はまた疲れた心と体を癒してくれます。
しばらくぼけ〜〜〜っとしてたら気持ちも落ち着き、なんかリセットされた気分です。
ちょうど標高600M手前のところになります。
万代杉(ばんだいすぎ)
川を後にしてからは再び急な登り道が始まります。
再開してからそんな時間も経たないうちに、なんとなく空が開けてるなと思い顔を上げた標高700M。
”万代杉”が立っているではありませんか。
急に現れた樹高13.2Mある万代杉は道幅の狭い場所にそびえ立っているため見上げるのもやっと。
ここでパワーを分けてもらい先に進みます。
2つ目の沢とモッチョム太郎
また開けた場所に出てくると川のせせらぎが♪
2つ目の給水ポイントです。
ここでもタオルを濡らし身体の火照りを冷まします。
1つ目の沢よりも水量は少なめですが、冷たくて綺麗な水が流れて行きます。
この沢を抜けすぐ登ったところに”モッチョム太郎”が現れます。
(少しルートから外れますが、看板が立っているのでわかると思います)
樹高24.5Mとここも見上げるのが大変な屋久杉でしたが、万代杉とは違って根元に苔が生えています。
可愛い名前の割にとても立派な屋久杉でした。
道に変化
万年杉を超えてからは登山道の様子も変わってきました。
空が近く感じられ、急な登りというよりは道幅の狭い緩やかな道に。
山を縫うように上がっては少し下がりを繰り返しながら先に進みます。
ところどころ岩肌を登るところにはロープが備え付けられているから登りやすくしてくれています。
しかもこのロープを登っている時は、
”なんか自分すごい登山をしてるんだな〜”
となんだか気持ち良いです。
頂上と間違える
2時間程でてっぺん?と思われるような場所に出ました。
そこには簡単な看板が落ちていたのですが、年月が経ちところどころ消えかかっています。
まだ頂上ではないと思いそこを通り過ぎると何故か結構降って行く道に。
また上がるだろうと不安になりながらも進んで行きますが、5分くらい結構下ってから頭の中では
”さっきの看板をもっとちゃんと見とけばよかった”
急いでいるわけではないから、一旦戻ることにしました。
”戻ったところでやっぱりわからん”
ただその地図にルートから垂直に矢印で1分と書いてあるのは見えます。
もしかして、この藪を掻き分けた大岩の上が頂上なのか?
いざ登って気がつきました。
目の前には少し高い岩肌の頂上が見えますw
一旦道に戻って、さっき下っていった道をまた歩きます。
ついに頂上
そこからは横ばいの山道とロープを使って登る箇所が沢山あり、結構腕の力を使いました。
20分くらいして大きい岩に着くと、そこには旦那も居たので
”頂上だーーーあ!!”
と安心したのも束の間、最後に立ちはだかる壁がありました。
もう疲労で一杯の身体と一旦落ち着いてしまった気持ちからの、3Mくらいの大岩を備え付けられているロープで登っていくのは正直発狂レベル。
落ちたらほんと死ぬ!!
まあ無事登りきり、登頂!!
ガーーーン!!
見回すとキリの中、なんと登っている最中に霧がかかってしまっていたのです。
(↓後日旦那が晴れの日に登り撮影)
私はこれを期待しながら頑張って登ったのに〜
こればっかりは仕方ありませんね。
前日に作っておいたお弁当をいただきます。
帰りの事も忘れずに
当初は開始10分で断念しましたが、なんとか無事に登頂できました。
モッチョムに登りたい気持ちが勝ったのでしょう(自分で言うことかw)
またこの帰り道が本当にしんどくて…
足の感覚もなくなって、踏ん張るのも辛いくらい。
時折滑って落ちたりw
急傾斜の道って下りの方が怖いんだと気付かされました。
登山は行って終わりではなくて、また帰ってこなければならないんですよね。
分かってはいるけど、登山不慣れな私は言っちゃえば舐めてましたね。
最初にお伝えしたように、モッチョム登れれば屋久島の他の山は大概登れるみたいなので、これからは他の山登りにチャレンジしていきたいと思います。
そして登山経験が少ない人はぜひ登山に慣れた方と行くことをお勧めします。
もうモッチョムは登りません!!w
以上、登山があまり好きではないSARAHのモッチョム岳登頂レポでした〜♪