【車旅3日目】熊野から高野山〜雨の高野山と初めての宿坊体験は良すぎました
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伊勢から熊野、そして高野山へ行くルートなのですがかなりの移動距離でした。
車移動って運転手も疲れますが、同乗者も乗っているだけでも疲れてきます。
しかしこの3か所を一回の旅で周れるというのも、車だったからできたのではないかと。
その分ちゃんと宿で温泉や布団でしっかり休むことが大事です。
そして初めての宿坊体験が想像していたよりも何倍も良かったのでご紹介します。
7:30旅館で朝食
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普段私たち朝食は食べませんが、宿泊した湯ノ峰温泉よしのや旅館さんでは朝晩2食付プランでの予約。
久しぶりに頂いた旅館の朝食はやはり豪勢でお腹いっぱい。
おかずとご飯の他に温泉粥が出てきたのですがとっても美味しくて普通に食べきってしまいました。
お部屋に戻って支度しないと・・・この日も朝から雨。
お腹もいっぱいということで9時までお風呂へ入ったり部屋でくつろいだり、ゆっくりと1日が始まります。
9:30熊野本宮へ
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宿からは車で15分、熊野本宮大社は無料の駐車場があります。
鳥居をくぐり158段の石段を上がっていきます。
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御社殿は5箇所の御神殿があり参拝する順序もあるので、熊野本宮大社HPを見て予め知ってから行くことをお勧めします。
ちなみに熊野本宮大社、熊野那智(なち)大社、熊野速玉(はやたま)大社この三社を熊野三山と言います。
13:00高野山
高野山とは
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聖地である高野山は弘法大師空海が開いた天空の都市と言われています。
高野山全体を総本山金剛峯寺(こんごうぶじ)といい、この山一帯が境内となっている一山境内地(いっさんけいだいち)ということでかなり広い高野山。
高野山奥之院には沢山の墓石のほか慰霊碑や供養塔なども数多くあり、民族や宗教の違いに関わらず全てを受け入れてくれる。
これが高野山が1200年継承してきた精神であり、その魅力となっています。
奥之院正式参拝ルート
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高野山奥之院もちゃんとした参拝ルートがあります。
1.一の橋
2.中の橋
3.御廟(ごびょう)橋
4.弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)
という順で時計回りに、帰りは同じ道を通らずに戻ります。
所要時間は2時間程。
奥之院中の橋駐車場
熊野本宮大社から車で2時間半、ようやく高野山の中の橋駐車場へ。
この中の橋駐車場は無料の駐車場がありますが、ここは順序としてちょうど中間の場所。
私達は下調べをせず正式な順序ではないここから参拝を始めました(反省)。
中の橋入り口
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おおよそ20万基を超える諸大名の墓石や、祈念碑、慰霊碑の数々が、樹齢千年に及ぶ杉の木と一緒に立ち並んでいます。
この入り口から入るだけでも、異世界に吸い込まれていくような感じです。
この奥之院には有名な会社の名や織田信長、豊臣秀吉などの戦国大名の名もある墓石があり、元々そこまで興味が無いって人でも楽しめるのではないかと思います。
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墓石や灯籠、鳥居などの至る所に苔が生していて、ここの長い歴史を想像させられます。
雨の降る中弘法大師御廟へ向かうのですが、水の滴る木々の下、両側の墓石を横目に幻想的な雰囲気でした。
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すると数名の女性の綺麗な歌声が聞こえてきます。
御廟橋の手前にある御供所の前で6〜7名の女性の方々が歌われていました。
雨の降るこの静かな奥之院で響くその綺麗な歌声は、更に良い雰囲気を出してくれます。
御廟(ごびょう)橋とみろく石
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この御廟橋を渡ってからは聖域中の聖域に入り撮影は禁止区域になります。
橋を渡ってすぐ左手にはみろく石があり、持ち上げた際に
- 重く感じた人→心が悪に染まっている状態
- 軽く感じた人→心が清浄を保っている状態
と言われています。
燈籠(とうろう)堂
写真の石段を上がった正面の建物は弘法大師御廟の前方にある燈籠(とうろう)堂で参拝者はここで参拝することになります。
堂内には1000年近く燃え続けていると言われる灯が2つあります。
弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)と地下室
御大師様のいらっしゃる場所はこの燈籠堂の先にある弘法大師御廟。
燈籠堂の左側から出てお堂の裏方に回る通路があるので進むと御廟があり、そこでロウソクや線香を手向けることができます。
そのまま進むと地下室へ続く階段が。
この地下室には奉納された沢山の燈籠と身代わり大師と言われる小さな弘法大師像が並んでおり、その最奥部にある祭壇は御大師様に一番近い場所になっています。
ここは知らずに行かない方も多いみたいです。
15:30金剛峯寺
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金剛峯寺も無料の駐車場があります。
入館料1,000円
平安時代初期に弘法大師空海が創設したこの金剛峯寺は高野山そのものと言われています。
※私達は参拝しただけで、拝観していませんので詳しくは金剛峯寺公式HPを!
16:00真田坊蓮華定院
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ずっと宿坊体験をしたいとどこかで思っていたのですが、この日の朝ご飯でお腹がいっぱいでゆっくりしている時に「高野山 宿」で見ていたら出てきたのがこの真田坊蓮華定院でした。
どこに泊まるのがいいのか迷っていたので、3泊目であるこの日の宿は当日の朝に予約しました。
少しでも歴史を知っている人なら「真田坊」「家紋」を見ただけで真田幸村に関係がある寺とすぐわかるのではないかと思います。
そう、ここは鎌倉時代初期に創建された真田家ゆかりの寺です。
宿坊とは、参拝者のための宿泊施設で、お寺ならではの朝夕のお勤め(瞑想や僧侶の読経などを聞いたり)が体験できます。
宿に着くとお坊さんが丁寧にお部屋まで案内してくださり、初めての体験で緊張していましたが始めから心休まりました。
阿字観(あじかん)とは
真言密教の瞑想の一つであり、瞑想により「世界と自分はひとつである」ことを実感すること。
密教の根本経典の一つである「大日経」で説かれ、平安時代に弘法大師空海によって日本に伝えられました。
夕のお勤め阿字観(あじかん)
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お部屋に案内された際「17:00からお勤めで阿字観を行うのでよろしければご参加ください」とおっしゃっていたので、ぜひともと思い参加させて頂きました。
薄暗い本堂内の前方は座布団、後方は椅子が用意されており、私たちが着く頃には座布団はいっぱいになっていました。
そこで分かったのは宿泊している8割が外国人ということ。
45分ほどお坊さん方と阿字観(瞑想)を行い、最後の15分はお坊さんによるご講話がありました。
普段しない瞑想をして、宇宙と一体になれた気がします。
心が穏やかな気持ちです。
18:00夜ご飯は精進料理
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食事は一斉に始まるということで、瞑想後はそのまま食事の広間へ。
畳の広間にはお部屋毎に1人2台ずつ赤いお盆に乗ったお料理がずらりと並べられています。
食べ始めるタイミングは各グループで。
真心込めて作られたその精進料理はお出汁のみの味付けの野菜中心でどれも優しい味で美味しかったです。
お茶とおひつに入ったご飯が何部屋かまとめて用意されていて、おかわり自由のようでしたが沢山食べたい方には物足りない量かもしれません。
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入浴時間は18:00〜21:00
食べ終えた人から速やかに広間を出てお風呂へ向かうようでした。
大浴場があり更に身体が癒されました。
お部屋は廊下側が障子、お部屋は鍵のかかった襖で仕切られているため、普通に隣の人の声は丸聞こえ。
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大きな声で騒いでいるお客さんがいたのですが、お坊さんに注意されている方もいらっしゃいました。
住所 | 和歌山県伊都郡高野町高野山700 |
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アクセス | 【車】京奈和道・かつらぎ西ICより約50分 【電車・バス】ケーブル高野山駅→南海バス「一心口」下車すぐ大阪: 車以外/南海高野線 極楽橋駅→ケーブル 高野山駅→南海バス 一心口 車/①阪神高速→阪和道→京奈和道 ②阪神高速→阪和道→国道480号~京奈和道 かつらぎ西IC~国道480号線で約25km ※当院門前の駐車スペースへお停め下さい |
パーキング | 有り(無料) ※ 車 ⁄ 【ご注意】高野山の標高は約860mのため、冬期は必ずスタッドレスタイヤ・チェーン等の冬装備をお願いいたします ※門限は21時です(12月31日は門限を設けておりませんので、初詣など深夜もお出かけいただけます) |
最後に
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この日はしっかりと朝食を頂き、宿坊でも夕食を頂く予定だったのでお昼ご飯は抜きにしました。
逆に雨が降っていて良かった高野山◎
雨の観光がこんなに良いと思える場所はなかなか無いと思います。
そして宿坊での瞑想、お坊さんの心に沁みるご講話、美味しい精進料理を頂いて心身ともに浄化された気がします。
宿泊客がほとんど外国人だったということに驚きましたが、そんなことを言っている私は日本で生まれ育ったのに初めての体験。
豪華なホテルとは違った、お坊さん方のおもてなしはとても贅沢なひと時でした。
もし宿坊体験していないって方はぜひ一度は体験してほしいと思います!