【車旅4日目】自分だけでは訪れなかった日本の始まりの地〜橿原、明日香村へ
宿坊 朝のお勤め
昨日の夕のお勤めは瞑想で、翌日朝6:00から始まる朝のお勤めは声明と読経でした。
そして朝のお勤めでは先祖供養をして頂けるということで、2年前に亡くなった私の父の供養をお願いしました。
住職を始め6名の僧侶さんから発せられる太く大きな読経の中に、私の父の名が聞けた時は涙が溢れました。
当日にたまたま空きがあり予約した”真田坊蓮華定院”さんでは本当に素敵な忘れられない体験をさせていただきました。
朝食〜精進料理
朝のお勤めが終わり、そのまま広間へ向かいます。(写真は前日の夕食)
昨晩と同じ席に座り、朝から丁寧に作っていただいた精進料理を頂きます。
朝ごはんもとっても美味しくてご飯お代わりしちゃいました。
九度山真田庵
蓮華定院真田坊さんを後にし、奈良県は明日香村へ向かうのですが、その道中に昨夜お世話になった”真田家”ゆかりのある九度山に寄り道。
“真田庵“は真田幸村父子の屋敷跡に建てられたお寺で、境内には真田昌幸が神様として祀られた真田大権現があります。
ほかにも真田を詠った芭蕉の句碑や、幸村が雷を封じたとされる雷封じの井戸などがあり、真田を感じることのできるお寺となっています。
春にはボタンが咲き乱れ、真田まつりでは武者行列のゴール地点として賑わいをみせています。
- 所在地:〒648-0101 和歌山県伊都郡九度山町九度山1413
- 拝観料:無料
- 時 間:9:00~16:00
橿原(かしはら)神宮
和歌山県から奈良県に入り、まずは”橿原(かしはら)神宮”へ。
日本最古の正史ともされる『日本書紀』において、日本建国の地と記された橿原。
神武天皇が豊かで平和な国づくりをめざして、九州高千穂の宮から東に向かい、想像を絶する苦難を乗り越え、畝傍(うねび)山東南の麓に橿原宮を創建しました。
神武天皇って天照大神のお孫さんだったんですね!!
第一代天皇として即位されたのが紀元元年、今からおよそ2,680余年前のことです。
日本の歴史と文化の発祥の地でもある橿原は日本の原点ともいえます。
歴史(勉強)に興味なかったのですが、今回初めてちゃんと知りたいなと思えました。
長山稲荷社
橿原神社を池の方に出て裏手側には可愛い朱色の鳥居が並ぶ稲荷社があったので行ってみることに。
橿原神宮の末社(付属した神社)であり、橿原神宮御鎮座以前からこの長山の地にお祀りされ、橿原神宮の御造営・御鎮座を御加護していました。
四条ミサンザイ古墳
正式には畝傍山東北陵(うねびやまのうしとらのすみのみささぎ)と言います。
「ミサンザイ」は貴人の墓を意味する「みささぎ(陵)」のことを言い、”ミサンザイ古墳”は日本の一部の古墳のこと。
なんか聞き慣れない言葉ばっかりで、、
要するに神武天皇のお墓とされる場所ということですね。
ここも自分では訪れることがなかったかもしれない場所で、引き寄せられたような気もします。
人も居なくて静かな場所で、来れて良かったです。
お昼は粋庵さんのお蕎麦
古民家の立ち並ぶ雰囲気の良い今井町で、近くのコインパーキングに駐車し、お昼は”粋庵”さんにて鴨ざる蕎麦を頂きました。
つい最近まで完全にうどん派だったのですが、30歳を過ぎてから突然蕎麦が大好きになったんです。
人間って面白いですよね!
こちらの鴨ざる蕎麦は大変美味しかったです。
ランチセットはおかずや天ぷらも付いていて大変お得でした◎
- 所在地:〒634-0812 奈良県橿原市今井町1-4-35
- 時 間:11:30~13:30、17:30~22:00
- 定休日:月曜日
- 駐車場:無し
明日香村
石舞台古墳
お次はお義母さんがずっと楽しみにしていた”明日香村”に入ります。
巨石30個を積み上げて造られた石室古墳で、その規模は日本最大級。
盛土が失われて露出した天井石の上面が平らなことにちなんで、石舞台と呼ばれる。
写真の右側からはこの中にも入ることができ、どこを見ても人の手で作ったものとは思えなく綺麗に積み重ねられています。
- 所在地:〒634-0112 高市郡明日香村島庄254番地
- 拝観料:一般300円
- 時 間:9:00~17:00
- 駐車場:有料と無料(台数少ない)
亀形石造物
車を万葉文化館に停めてすぐ、”亀形石造物”へ。
水は鼻から甲羅部分に流れ込み、円形の凹型の甲羅部分で水を溜め、V字状に彫られた尻尾の部分から流れ出すようになっています。
実は未だに何で使っていたのかは不明な謎の石造物と言われていますが、出土した土器などから7世紀中頃~10世紀の間にかけて利用されていたことが確認されているそうです。
実はこれが発見されたのは結構最近の2000年!
それまではここでずっと眠って見つけてもらうのを待っていたのですね。
- 所在地:〒634-0111 奈良県高市郡明日香村村岡
- 拝観料:一般300円
- 時 間:9:00〜16:00
- 駐車場:万葉文化館駐車場(無料)
酒船石(さかふねいし)遺跡
先程の亀形石造物の後ろ側の竹藪を少し上がったところにこの”酒船石”があります。
見ての通り奇妙な溝が掘られていて、こちらの遺跡も何に使用していたのかは謎に包まれたまま。
酒船石の下に亀形石造物があるのできっと何か関係があるのでしょうかね。
- 所在地:〒634-0111 高市郡明日香村岡
- 拝観料:無料
- 時 間:いつでも◎
- 駐車場:万葉文化館駐車場(無料)
飛鳥寺
万葉文化館の駐車場に車を停めたまま、私達は歩いて飛鳥寺に向かいました。
飛鳥寺は596年女帝・推古天皇の時代に、蘇我馬子が創建した日本で最初の本格的な仏教寺院です。
朝鮮半島からは多くの先進技術者が呼ばれ、日本で初めて瓦を製造し、仏堂や塔の建設に関わりました。
この寺を中心に皇居が置かれ日本で初めての首都として約100年もの間、飛鳥文化が栄えました。
当時の飛鳥寺は、現在の敷地の20倍大きかったそうです。
609年当代一流の仏師であった仏師・鞍作鳥(くらつくりのとり)によって造られた日本最古の仏像がこの本堂に安置されています。
当時は極彩色の伽藍でしたが二度の火災で焼失し、現在の建物は江戸時代の1826年に建てられたものです。
- 所在地:〒634-0103 奈良県高市郡明日香村飛鳥682
- 拝観料:一般350円
- 時 間:9:00〜17:00
- 駐車場:普通車500円
蘇我入鹿首塚
飛鳥寺の境内の西側(裏)から出て田んぼや畑の間の道を進んでいくと、こんなところに?と言わんばかりの場所に”蘇我入鹿の首塚”があります。
明日香村にあったとされる飛鳥板蓋宮(あすかのいたぶきのみや)という大化の改新の時の皇居で蘇我入鹿は殺害されるのですが、その首がこの首塚のところまで飛んだそうです。
首が飛ぶって言葉を聞いただけでゾッとします…
その首を供養するためにそこに埋め、この”五輪塔(ごりんとう)”は鎌倉時代または南北朝時代に建てられたと言われています。
- 所在地:〒634-0103 奈良県高市郡明日香村飛鳥682
- 拝観料:無料
- 時 間:いつでも◎
- 駐車場:無し
京都へ
明日香村を後にして、翌日は義母さんを京都駅に送るため京都のホテルに泊まることにしました。
チェックイン後はホテルの近くにある”紡空(つむぐ)“さんでこの3人旅最後の晩餐とします。
3階建の個人でやられている居酒屋さんで雰囲気が良く入らせてもらいました。
とりあえずお洒落なお通しと冷えたビールで乾杯!
【お刺身四点盛り】お刺身も美しくて美味しい♡
途中で日本酒も頂いちゃったりして。
【京都ポーク肩ロースの塩焼き】シンプルな味付けが良き◎
他にも天ぷらの盛り合わせと〆のお茶漬けまでしっかりいただき、とても満足です♡
美味しいお料理とお酒で最高なほろ酔い気分で早々にホテルへ戻り、大浴場で疲れを癒し眠りにつきました。
- 所在地:〒601-8017 京都府京都市南区東九条北烏丸町12
- 時 間:17:00〜翌1:00
- 定休日:日曜日
3人旅も終盤
明日はお義母さんが京都駅から新幹線で帰るので、いよいよ夫婦2人の車旅が始まります。
この日に周った九度山、橿原神社、明日香村は全てお義母さんのリクエストの地でした。
歴史に興味があまり無かったので、私達だけではきっと訪れることはなかった場所だったと思います。
いざ訪れてみると感動したし、訪れる機会をくれたことにとても感謝しています。
では車旅4日目も無事終了。
明日は京都を周ってきます!