【保存版】西表島の行き方まとめ|空港から船・港・バスまで完全ガイド

【保存版】西表島の行き方まとめ|空港から船・港・バスまで完全ガイド

沖縄に、飛行機と船を乗り継いでやっと辿り着ける”秘境”があります。

それは2021年に世界自然遺産登録された沖縄県の離島・「西表島」です。

ここ何年かではメディアでも取り上げられるようになり、知名度もかなり上がってきている印象です。

私が初めて西表島に行くとなった時、何も知らなかった私は移動手段に悩まされた経験がありました。

今回の記事は「西表島への行き方」をご紹介します。初めて訪れようと考えている方に参考になったら嬉しいです。


西表島ってぶっちゃけどこ?

「西表島」って名前は聞いたことあっても、実際にどこにあるの?って方も多いのではないでしょうか。

私も初めて訪れる前は名前だけ知っていたものの、ぶっちゃけどこにあるのかも知りませんでした。

沖縄本島から約400km南西に離れた場所にあります。

那覇から石垣までは飛行機で約1時間、さらに石垣から西表まで高速船で50~60分かかるまさに秘境。

石垣島の西側に位置し、沖縄本島に次いで沖縄県で2番目に大きな島になっています。

ちなみに島内には路線バスもありますが1日に4本しか運航していないため、島民の交通手段は自家用車の次に高速船を多く利用していることになります。

本州で暮らす私たちからしたら””が交通手段のひとつなんて驚きです。


石垣空港→離島ターミナルまで

「西表島」へ旅行を考えている方は恐らく県外からがほとんどだと思うので、まずは石垣空港からの行き方もご紹介します。

空港から離島ターミナルまでは路線バスで40分、直行バスで30分で行くことができます。

他にはレンタカーやタクシーもあります。


バス会社と時刻表

  1. 直行便バス→カリー観光HP
  2. 路線バス→東バスHP

・系統④平得・大浜・白保経由空港線

・系統⑩アートホテル・ANAホテル経由空港線

私個人の考えですが、道路状況によっては遅れてしまう場合があるため、かつかつに予定を組むのはあまりおすすめしません。


高速船の乗船券はネット購入がお得

石垣↔︎西表を結ぶ2つの船会社

安栄観光】と【八重山観光フェリー】どちらの船会社も運賃は同じで、乗船券は往復で購入すると安くなります。

旅のスケジュールを見ながらどちらの船会社の時刻が合っているかで決めると良いですね。

以前は共同運航と言って、どちらかの船会社の石垣↔︎西表のチケットを持っていれば、自由に乗船することができた時代もありました。

しかし現在は購入した船会社の船にしか乗ることができません。

(※往路→安栄観光、復路→八重山観光は片道ずつの料金になります)

そして新たに、前日の18:00までに予約・決済をすれば乗船券が5%お得に購入することができます。

→復路はオープンチケットと言って、乗りたい時刻の船に乗ることが可能

旅のスケジュールが確定している方は、事前に予約・決済することをおすすめします。


大原港と上原港

西表島は八重山諸島の中でも1番大きい島なので、東部(島の南側)に大原港西部(島の北側)に上原港と2つの港があります。

大原港↔︎上原港は車で1時間程離れていて、路線バスは1日4本しか運航していません。

船の料金や乗船時間も変わってくるので、自分がどちら側を観光するのかもよく確認してから乗船券を購入してください。


所要時間

  • 海の状況によって到着が遅れることがあります
  • それぞれの航路で時間帯によって他の島の経由便があると、時間が長くなります

【石垣⇔大原】

直行→35~40分、竹富島経由→50~55分

【石垣⇔上原】

直行→40~45分、鳩間島経由→50~60分

【石垣→大原→上原】

※上原港欠航時、上原行チケットを購入していると、大原から上原までバスに乗ることができます

船45分→接続10分→バス1時間


高速船料金

各船会社同じ料金です。

燃料油価格変動調整金(燃料サーチャージ)によって、定期的に料金が改定されますので各船会社HPで確認してください。

【石垣⇔大原】

片道:2,060円、往復:3,960円

【石垣⇔上原】

片道:2,690円、往復:5,170円

(2025.7.21時点)

大原港(東部)

大原港からの移動

西表島は大きく東部地区と西部地区にわかれており、両地区間は県道で結ばれていますが車で1時間程はなれています。

大原港から行く東部地区は豊原―大原―大富―古見―美原―高那までの集落で落ち着いた沖縄の雰囲気。

ツアー、レンタカー、宿泊施設など予約している場合は、港まで送迎してくれるショップが多くあるので事前に(遅くても乗船前に)確認してみてください。

西表島路線バス

特にノープランって方は、島内路線バスもありますのでそちらも利用できます。

バス停はお土産ショップじゅごんの前。

1日4本ですので、時間をしっかり確認して乗車してください。

西表島路線バス

上原港(西部)

上原港からの移動

西表島は大きく東部地区と西部地区にわかれており、両地区間は県道で結ばれていますが車で1時間程はなれています。

上原港から行く西部地区は船浦―上原―中野―住吉―浦内―干立―祖納―白浜と東部地区より海や山のアクティビティツアーが多くあるので、比較的観光客で賑わっている雰囲気。

ツアー、レンタカー、宿泊施設など予約している場合は、港まで送迎してくれるショップが多くあるので事前に(遅くても乗船前に)確認してみてください。

西部地区無料送迎バス

1.上原港→白浜

乗船券購入時に送迎バスの利用と申告してバス券をもらい、バスに乗車する際バス券と運転手に降車場所(宿泊施設も可能)を伝えてください。

乗車の際にバス券が必要です。

2.白浜→上原港

乗船券は持っていなくても大丈夫ですが、下車したらその船会社の乗船チケットを必ず購入することが条件です。

(※八重山観光フェリーは事前に予約が必要です。)

バスが来たらバス停で手をあげてください。

上原港が欠航したら?

大原港が運航していれば上原港に行ける

西表島の西部にある上原港は、西部と言っても島の北に位置しています。

この上原航路は”北風”に弱く、特に冬場は欠航する事が多いです。

夏場でも強い北風が吹くと海上も荒れてきて、船を運航できる状況ではなくなります。

上原港に行く予定だったのに欠航で行けない、どうしよう…

でも大丈夫!

大原港が運航していればバスに乗る時間のプラス1時間かかりますが、石垣→上原の乗船券を購入したら西部地区に行くことができます。

上原欠航でも石垣⇔上原の乗船券を購入

上原港が欠航していても、台風やよっぽどの大時化(おおしけ)でない限りは大原港は運航しています。

そして上原港が欠航した場合、それぞれの船会社さんが無料の送迎バスも運行しているため、西部地区に行くことができます。

乗車する際にバス券を渡し、運転手に行き先を伝えます。

(バス券については次の購入時の注意点を)

石垣港→大原港(高速船45分)

大原港→上原港(バス1時間)

上原港→白浜(終点)

大原港→やまねこレンタカー前(上原港から2つ手前のバス停)までは停車しません。

やまねこレンタカー前→白浜はバス停だけではなく、宿泊施設前で停まってくれる場合があります。

乗車の際に運転手に行き先を聞かれるので、その時に宿泊施設の名前を言ってみてください。

購入時の注意点

上原港行きの乗船券を購入と同時に、無料送迎バスを利用したいと申告するとバス券ももらうことができます。

このバス券を持っていないと、バスに乗れないので気を付けましょう。

上原欠航時の船・バス運行時刻表

安栄観光

西部地区送迎バス時刻表

八重山観光フェリー

上原欠航時送迎バス時刻表

※接続時間は短いので、お手洗いなど済ませたら速やかに乗車し、乗り遅れのないように気を付けましょう

帰りの上原→石垣が欠航

行きは石垣→上原で来たのに、帰りは上原→石垣が欠航していることもよくあります。

安心してください、大原航路が運航していれば石垣に帰れます。

上原航路が欠航している場合の石垣への行き方は、

白浜→上原港(バス)

上原港→大原港(バス1時間)

大原港→石垣港(高速船45分)

白浜集落から上原港までは各バス停に時刻表がありますが、乗客が手をあげないと止まりませんので、前もって目立つところに立っていることをおすすめします。

(※基本的にバス停以外では乗車できません。)

バスに乗車する際、もともと上原港の乗船券を持っている人はそのままバスに乗れます。

持っていない人も乗れますが、上原港で15分程停車するのでそこで上原→石垣のチケットを購入してください。

東部の主な観光スポット

由布島

美原という集落の近くにあり水牛車に乗って渡る小さな島。

水牛車ではスタッフの方が三線を弾き語りしてくれるので、沖縄を感じることのできるおすすめスポットです。

島内は亜熱帯植物楽園になっていて、沢山の水牛がいる水牛の池、ちょうちょや鳥、お食事処、茶屋もあるので1度は訪れたい場所です。

詳しくは→【由布島HP

仲間川

大原港からすぐの仲間川は満潮時に遊覧船が運航していて、日本最大級のマングローブとサキシマスオウノキを見ることができます。

カヌー体験も出来ます。

詳しくは→【西表島観光案内

野生生物保護センター

古見の集落を過ぎたところにあり、イリオモテヤマネコを始めとする西表島に生息する動植物の展示物や資料を無料で見ることができます。

詳しくは→【野生生物保護センター

南風見田の浜

東部側の終点から3km程進んだ場所にあるきれいなロングビーチ。

東部で泳ぐならここがおすすめ。

西部の主な観光スポット

ピナイサーラの滝

沖縄県No.1の落差を誇る滝は迫力満点。

カヌーとトレッキングと迫力のある滝で、子供から大人まで行ける大人気スポット。

詳しくは→【ピナイサーラの滝

バラス島

サンゴのかけらだけで出来た島で、潮の干満によって大きさが変わる島。

バラス島周辺は浅瀬で枝サンゴが広がっていて、ウミガメにも遭遇率高め!

詳しくは→【奇跡の島バラス島

浦内川観光

浦内川を遊覧船で上流まで行き、そこからトレッキング30分で日本の滝百選にも選ばれたマリウドゥの滝、さらに15分でカンピレーの滝とツアーに参加しなくても気軽に行ける滝になっています。

詳しくは→【浦内川観光

クーラの滝

トレッキングでもSUPでも15分程で行ける”幸運の滝”

詳しくは→【SUPで行くクーラの滝

最後に

島民にとっては当たり前の事が、県外から訪れる人からしたらわからないことだらけです。

旅では初めて経験することで慣れたり、予定通りにいかないことも楽しめたり。

何より皆さんが快適に旅行を楽しめるお手伝いができたらと思い書きました。

ぜひこの日本トップクラスの大自然を持つ「西表島」へ遊びに行ってみてください!

最後までありがとうございました。