西表島のパワースポット「クーラの滝」|SUPで行くのんびり休日

島の9割がジャングルに覆われた西表島には、海だけでなく山の魅力もたっぷり。
今回は小雨な日でもできるアクティビティ「クーラの滝」。
歩きでも簡単に行けることができますが、SUPで行ってきたのでご紹介します。
しっとりとした空氣の中、マングローブ林をすり抜けて滝を目指す時間は、まさに自然とつながる癒しのひとときです。
なぜクーラの滝は人気?
縁起良い形が”幸運”の象徴に

「クーラの滝」はクーラ川の少し上流にあり、山道から行くトレッキングと川から行くカヌーやSUPコースがあります。
どちらも15分ほどでサクッと行けてしまうのに、巷では”幸運の滝”とも呼ばれていて、西表島でもとても人氣なスポットのひとつです。
クーラの滝は、高さ5mほどの小ぶりな滝ですが、広がった川幅が一気に細くなり、再び開くように落ちていく「砂時計」や「扇型」に似た形状をしています。
この“末広がり”のような流れが、運気アップや金運の象徴と捉えられていると言われているのです。
願いごとが叶ったという声がちらほら

観光客や地元の人の中には、「クーラの滝に行ったあと、宝くじが当たった」「良縁があった」など、個人的なエピソードから“幸運の滝”という名前が広がっていった背景も。
実際は明確な言い伝えではなく、体験ベースの口コミが広まったタイプです。
ゴツゴツした豪快な滝ではなく、丸みを帯びた岩肌に静かにやさしく流れるクーラの滝。
そんな“やわらかい氣”を感じるスポットとして、心を癒す力が「幸運」と重なった説も。
SUPで目指す滝ルート

上原港から大原方面に車で約15分。
クーラの滝へは徒歩でのトレッキングコースと、カヌーやSUPで行く川コースの2通りのアクセスがあります。
トレッキングの場合はクーラ川を越えてすぐの山側の県道沿いの入り口から。
そしてカヌーやSUPの場合は2箇所の入り口があります。
- 橋の手前・山側から川へ降りるルート
- 橋を渡ってすぐ、海岸につながる道から入るルート
今回はSUPで、海岸から川に入るルートを選択。

クーラ川の河口は遠浅なので、大潮の干潮時は干上がってしまいます。
その場合は1.の橋の手前からカヌーやSUPを担いで川まで降りて行きますが、今回はまだぎりぎり漕げそうだったので海岸から出発することにしました。
クーラ橋をくぐったらクーラ川がスタート。
マングローブ林の中で耳を澄ませて

クーラ川は、川幅が広いところでも5m程。西表島の中では比較的こじんまりとした川です。
両側にはマングローブが生い茂っていて、晴れた日は日差しを、雨の日は雨粒をやさしく遮ってくれるので、どんな天候でも心地良く進むことができます。

マングローブ林の中からは、天然記念物のカンムリワシやカワセミ、そして鮮やかな鳴き声が特徴のリュウキュウアカショウビンなどの声も。
耳をすませば鳥たちの気配をすぐそばに感じられます。
運が良ければ姿を見せてくれることも◎

潮の干満によっては、SUP上で座らないと通れないほど低い木のトンネルをくぐることもあります。
川にはボラや「マングローブジャック」と呼ばれる魚たちも、透き通った水の上を漕ぎながら間近でその姿を見ることができます。
川を抜けるといよいよ滝とご対面

滝のすぐ手前まではカヌーやSUPでは行けないので、少し手前で降りて川沿いを歩いていきます。
このあたりからマングローブ林は徐々に姿を消し、シダ植物やツル植物などより”ジャングル感”のある風景へと変化していきます。
マングローブとはまた違った自然の雰囲気に氣持ちも高まっていきます。
沢沿いを3分ほど歩くと。

高さは約5mとそれほど大きくはないものの、広がっていた川幅から砂時計のようにまとまって落ちていくように流れている姿が魅力的。
滝つぼの周りを歩いて滝に直接浴びることができ、「滝業」さながらの体験をしている人もちらほら。
そしてこの滝、別名“幸運の滝”とも呼ばれていて、自然と手を合わせたくなるような、どこか神々しい雰囲氣も。

そんな願い事よりも、緑とマイナスイオンたっぷりの大自然に囲まれて深呼吸。
心からリフレッシュでき、氣軽にアクセスできる場所として私も好きな滝のひとつです。
西表島に来たら、ぜひ”幸運の滝”に足を運んでみてください。
クーラの滝のアクセス
上原港から大原方面に車で約15分。