【車旅2日目】雨の伊勢・熊野旅|ご祈祷と神が宿る滝、そして癒しの湯の峰温泉へ

こんにちは♪
2023年春分の日に入籍し、お互い無職の新婚夫婦で無計画な車旅へ出発。
現在は、車旅でたどり着いた屋久島で暮らしているSARAHです。
少しずつ貯めていた100万円で無計画車旅がどこまで行けるのか、訪れた場所や旅にかかった費用などをこれから少しずつご紹介していきます。
車旅1日目の記事はこちら↓
私が前厄であるということもあり、厄除けを兼ねて伊勢神宮へ向かうことに決めました。
するとお義母さんも「行きたかった場所」ということで、なんと最初の4泊5日は家族3人での車旅となりました。
今回は、そんな家族車旅2日目の伊勢から熊野の記録・宿泊先などご紹介します。
(旅の記録 2023.4.25)
夫婦岩(めおといわ)から始まる祈りの朝
宿泊した「麻野館別館いろは伊勢」から歩いて10分ほど。
小雨の降る静かな朝、”二見興玉(ふたみおきたま)神社”へ向かいました。
ここは、あの有名な”夫婦(めおと)岩”があり、伊勢神宮を参拝する前にまずここを訪れるのが良いとされています。
「禊(みそぎ)の地」とも言われていて、心身を清めてから伊勢へ向かうという、まさに祈りの順路。
海に浮かぶ夫婦岩はどこか神秘的で、旅の始まりを優しく見守ってくれているような存在でした。
朝の空氣と雨の雫が、より一層この場所を神聖に感じさせてくれます。
車があるとアクセスしやすいですが、公共交通機関での移動はやや不便なので、レンタカーがあると安心です。
二見から伊勢神宮・外宮へ

二見興玉神社をあとに車で約20分。
朝8:30頃、「伊勢神宮・外宮(げくう)」に到着。
外宮は、衣食住や産業の神様として知られる「豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしており、伊勢参りの順序としては外宮から参拝するのが正式とされています。
朝の澄んだ空氣の中、まだ人も少ない静かな外宮で参拝。
森に包まれたような参道を歩くだけでも、自然と背筋が伸びるような感覚になります。
滞在時間はおよそ40分、そのまま次の目的地「伊勢神宮・内宮(ないくう)」へと車で向かいます。
本店で味わう出来立ての赤福

外宮から車で15分ほど。
伊勢神宮の内宮周辺には無料の駐車場がなかったため、少し歩いた先にある「伊勢市営内宮B2駐車場」へ停めました。
駐車料金:2時間まで500円/以降30分100円
10:00頃、車を停めおかげ横丁へ。
赤福本店前まで来ると3組ほど並んでいるだけで空いている様子。
朝ごはんを食べていなかった私たちは、ここでひと休みすることにしました。
(※この判断が正解で、参拝後には長蛇の列に!)

温かいお茶と出来立ての赤福。
しとしとと降る雨音を聴きながら、静かに味わうこの時間はまさに旅のご褒美。
赤福を堪能した私たちは、再びおかげ横丁を歩き内宮へと向かいます。
内宮での厄除けご祈祷が心に響きました

内宮では本宮から別宮へと順に参拝。
そしていよいよ、私の厄除けご祈祷のために受付へ向かいました。
伊勢神宮のご祈祷は事前予約はできず、当日受付のみ。
この日は比較的空いていたそうで、5分ほどで案内されました。
私と一緒に旦那とお義母さんも中へ同行してもらい中へ入ります。
格式ある伊勢神宮で、こんなにもプライベートな空間でご祈祷していただけるとは思っておらず、心から感動していました。
厳かな空氣と祝詞が響く中で、氣持ちがすーっと整っていくような、不思議でありがたい時間。
関東に住んでいると、伊勢神宮に来るのも簡単ではないけれど、「ご祈祷を受けるために行く価値がある」と貴重な体験となりました。
厄除けが無事終わり、清々しい氣持ちで、次はお楽しみのお昼ご飯へ向かいます。
お昼ご飯は”伊勢うどんと松坂牛の握り”

参拝を終えおかげ横丁に戻ってくると、来た時よりもさらに賑わいを見せていて、どのお店も美味しそうでついつい目移りしてしまいます。
そんな中、私たちがランチに選んだのは「伊勢うどん奥野家」。
黒くて濃厚なタレが絡んだ”伊勢うどん”。
そしてもうひとつは、旅の特別感をさらにアップさせてくれる”松坂牛の炙り握り”も注文。
本場で食べる伊勢うどんと松坂牛は別格でした!
店内は清潔感があり、タッチパネルで注文できるなど現代的なスタイル。
若い観光客が多くて初めてでも入りやすい雰囲氣でした。
このあと伊勢神宮を後にして、熊野方面へ出発します。
まるで雲の上!熊野那智大社へ

お次は、和歌山県にある熊野那智(なち)大社へ。
伊勢から高速に乗っておよそ2時間。
移動距離が長い分、車内では旅の余韻に浸ったり、今後の旅の話をしていたらあっという間に到着。
15:30 大社の近くには無料の駐車場もあり、そこからはまあまあ長い階段が続きます。
登っていく途中、杖を片手にゆっくり歩いている方も多く見かけ、まるで”巡礼の道”を歩いているかのよう。
視界が開けると、そこには朱色の立派な鳥居が目の前に現れました。
その鳥居をくぐりふと振り向くとーーー
まるで雲の上にいるかのような幻想的な景色。
こういう景色が本当に好きで、旅の疲れも一瞬で吹き飛びます。
少し急ぎ足で本堂を参拝し、隣接する「青岸渡寺(せいがんとじ)」へ。

さらに奥へ進むと、有名な”那智の滝”を上から見下ろすことができます。
雨だからこそのこの風景、雨も嫌いではありません。
神が宿る滝”那智の滝”へ

再び長い階段を下りて車に戻り、そこからすぐの場所にある「飛瀧(ひろう)神社」へ。
時間も16:30と遅くなってきたので、咄嗟に見つけた有料駐車場(一律500円)へ停めましたが、後から調べたところ”神社専用の無料駐車場(5台ほど)”もあったようです。
鳥居をくぐり、石畳の階段を下っていくとーーー
見えてきたのは高さ133mを誇る、日本三代瀑布のひとつ”那智の滝”。

風に揺られながら、細く静かに流れ落ちていく滝の姿はまさに神が宿る滝。
もう少しゆっくりと眺めたかってのです。
本当はこのあと「速玉神社」へ向かう予定でしたが、ここでタイムアップ!
宿で夕食をお願いしていたので、名残惜しさを感じつつ、急いで”湯の峰温泉”へ向かいました。
ようやく「湯の峰温泉よしのや旅館」へ到着

熊野那智大社から車で約1時間。
18:00頃、熊野古道沿いにひっそりとたたずむ昔ながらの温泉街「湯の峰温泉」に到着。
この日お世話になったのは、「湯の峰温泉よしのや旅館」。
館内には内風呂のほか、貸切露天風呂があり、他のお客さんを氣にせずプライベートな時間をゆったり楽しむことができます。
そして、宿からすぐの場所には湯の峰温泉の名物”つぼ湯”も。

こちらは800円で入浴可能。
ちょっぴりお高めではありますが、旅の思い出としては一度は体験する価値あり◎
18:30からの夕食は、地元の食材や温泉を活かした料理がずらりと並び、お腹いっぱい&大満足!
この日は朝からたくさん歩いてお参りしたのでくたくた。
おいしいお料理と温泉に癒され、ほっと一息ついて早めの就寝となりました。
住所 | 和歌山県田辺市本宮町湯峯359 |
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アクセス | 紀伊田辺駅よりバスにて80分/新宮駅よりバスにて70分 |
パーキング | 有り(無料) |
最後に

この日は朝から晩まで雨が降り続いていましたが、車移動だったおかげでそこまで大変ではありませんでした。
むしろ雨に濡れた木々の緑がいっそう深まり、しっとりとした風景も美しく感じられる1日となりました。
出発前は「ゆとりのある旅」と思っていたはずなのに、ちょっと欲が出て予定を詰め込みすぎました。
すべてを回り切れなかったというちょっとした残念な感じも。
というわけで、伊勢から熊野を1日で巡る旅はあまりおすすめしません!!
旅のスケジュールにはぜひ余白と柔軟さを。
その時の氣分や出会いを大切にしながら動くほうが、きっと心に残る旅になるはずです。
そしてやっぱり車旅は、荷物を氣にせず行動できる安心感が大きな魅力。
伊勢・熊野の神聖な土地を巡る車旅、ぜひ行ってみてください♪