【車旅11日目】金沢駅から向かう、これぞ日本の風景初夏の相倉・白川郷へ

長年暮らした西表島を後にして、新たに夫婦で車旅を始めた嫁のSarahです。
2023年の春分の日に籍を入れお互い無職の新婚夫婦車旅へ出発。
少しずつ貯めていた100万円で無計画車旅がどこまで行けるのか、訪れた場所、費用などをこれからご紹介していきます。
私たちが車旅を始めたきっかけはこちら↓
今回の旅は東京から夜行バスで金沢駅まで来てくれる友人と世界文化遺産の白川郷へ行くため、車中泊した”内灘サンセットパーク”を出発して友人を迎えに行きます。
(車旅の記録 2023.5.16)
金沢駅で友人と合流

平日の朝、少し賑わう金沢駅は通勤時間ということもあり、駅周辺は車も人も多め。落ち着かない雰囲気の中、駐車できる場所を事前にチェックしていなかったのは正直なところ反省点。
それでも駅から少しだけ離れたコンビニで無事に合流することができました。
彼とは西表島で一緒に働いていた頃の同僚で、島を離れてこうして会うのはまだ2回目。ちゃんと靴を履いて(笑)少し都会っぽいの格好をしてきた彼に、なんだかまだ慣れません。
だけど島を出てからもこうして一緒に過ごせることができるのはやっぱり嬉しい。
今回はもう1人新しい仲間も加わって4日間の車旅がスタートです。
静けさに包まれた”相倉合掌造り集落”

建物が多く並ぶ都会の金沢駅を後にしてしばらくすると、車窓からは緑が増えていきやがてくねくねとした山道へ。次第に山の道を登ったり降ったりを繰り返しながら1時間ほど、第一目的地である”相倉(あいのくら)合掌造り集落”へと到着。
合掌造りの家屋で有名なのは「白川郷」ですが、実は白川郷・相倉・菅沼の3つの集落で1995年にユネスコの世界文化遺産として登録されています。
白川郷は岐阜県にありますが、相倉と菅沼はお隣の富山県(五箇山エリア)に位置しています。私も今回の旅で知ったのですが、これらの集落は富山県と岐阜県のちょうど県境付近にあるのです。

白川郷と比べてこじんまりとしていて観光客も少なめな印象。静かに集落を感じたい人にはぴったりの、まさに”穴場”。
朝の早い時間だったこともあって、駐車場には数台しか車が停まっておらず村全体がとても静か。目の前に現れたのは、三角屋根の木造家屋がぽつぽつと並ぶ昔ながらの風景。

人工物はほとんどなく、山と空と田んぼだけが視界に広がっていて、思わず深呼吸。
まずは入り口のすぐ右手にある小道を登って高台にたどり着くと、まるで日本昔ばなしに出てくるような、どこか懐かしい風景が広がっていました。

集落を見渡すことができ、自分の目で初めて見る日本の田舎風景に魅了されます。朝の静けさの中で出会う合掌造りの風景は、ちょっと特別な時間でした。
雪景色で有名な場所だけれど、青々とした田んぼと山に囲まれる初夏の相倉も、本当に美しくておすすめです。
白川郷よりも人が少なくて、ゆったり歩けるのがうれしいポイント◎
のんびり旅が好きな人には、ぜひ立ち寄ってほしい場所です。

アクセス
- 時 間:8:00~17:00
- 駐車場:有500円/台
- 公式サイト
白川郷へ

念願の白川郷へ辿り着く

何年も前から行ってみたいと思っていた場所、ついに念願の白川郷へやってきました。
先ほど訪れた相倉集落とはまた違って、少し離れた大きな駐車場に案内され、すでにたくさんの観光客で賑わっている様子。(※駐車料金は1,000円)この時点でやっぱり有名スポットなんだなと実感。

入り口にある吊り橋を渡ると、そこから一気に”観光地”らしい雰囲気に。聞こえてくるのはほとんどが外国語で、まるで自分たちが外国にきてしまったかのような不思議な感覚に驚きました。
でも視界に広がるのは昔ながらの日本の風景で、なんだかホッとしたのを覚えています。
「白川郷いろり」でお昼ご飯

お腹も空いていたので少し歩いたところで「白川郷いろり」というお店へ。
テレビでも紹介されたこともあるそうで、何組か並んでいて人気店。
靴を脱いでお座敷にあがるスタイルで、まるで田舎のおばあちゃんちにおじゃましたような懐かしい雰囲気で、私は山菜うどんをいただきました。

やさしい味が身体にしみて、心と身体が満たされました。
高台から見渡すジオラマのような風景

暑さがじわじわとくる初夏の白川郷。
それでもせっかくなので、少し汗をかきながらも緩やかな坂を登って高台へと向かいます。
上から見渡すと、一本道を挟んで整然と並ぶ合掌造りの家々がまるで人の手で作ったジオラマのように美しい。

普段運動していない私にとってはしんどい坂道でしたが、白川郷に訪れたらぜひみてほしい景色です。
古民家カフェでほっとひと息

坂を下りて再びゆっくりと集落を散策。
屋根の修理作業を間近で見ることができたり、お土産屋さんをのぞいたり、途中で買ったサイダーで喉を潤したり…。そんな何気ない時間も旅の良い思い出。

たくさん歩いたあとは、おしゃれな古民家カフェへ。
ガラス張りのカウンター席から合掌造りの家を眺めながらいただくアイスコーヒーはとても美味しくてまた格別。

雪景色で知られる白川郷だけど、緑がまぶしい初夏の白川郷も、自然のエネルギーに満ちていてとっても魅力的。
静けさの中で過ごした相倉とはまた違う少し賑やか過ぎるくらいでしたが、合掌造りの景色に包まれながら過ごした時間は、これからも心に残っていくと思います。
合掌造りの宿「合掌民宿かやぶき」に宿泊

念願の合掌造りの宿に泊まる

そしてこの旅でのもう一つの楽しみ、念願の”合掌造りの宿”に泊まる体験が叶ったこと。
泊まったのは「合掌民宿かやぶき」。
ここもどこか懐かしい田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような温かい雰囲気で、「ここに泊まれるなんて…」と終始ワクワクしっぱなしでした。
お風呂は時間ごとの貸切制で、檜で作られた浴室・湯船も最高に氣持ち良かったです。

日中は汗ばむほどの暑さでしたが、朝晩は冷え込むということでふかふかのお布団が用意されていて安心して休むことができました。
お楽しみの夕食は贅沢な飛騨牛料理

宿に泊まる醍醐味の一つは、やっぱりお風呂に入った後浴衣のままその土地ならではの夕ご飯をいただけるということ。
テーブルいっぱい贅沢に並べられたお料理は食べる前から「美味しい」という言葉が出てしまうほど美しい。
メインは郷土料理の”飛騨牛の朴葉(ほうば)味噌焼”。

じゅわ〜っと味噌の香りと程よい飛騨牛の脂身が絶妙にバランスが良く、食べた瞬間言葉にならない美味しさに本当に感動しました。あまりにも美味しくて、今でもあの感動を味わいに行きたいと思ってしまいます。
ほうば味噌焼きセットはしっかりお土産に買って帰りました。
宿ならではの心と身体が喜ぶ朝ごはん

翌朝の朝食もまた楽しみにしていた一つ。
朝食では豆腐の朴葉味噌焼やお味噌汁、お漬物と炊き立てのご飯に小鉢がいくつも並ぶ”これぞ旅館の朝ごはん”という贅沢な和食メニュー。
丁寧に作られた朝ごはんは朝からお腹も心も大満足。ついつい食べ過ぎちゃいますよね。
自然の中で迎える朝は、それだけでも特別に感じるのに、こんなに美味しい朝ごはんまでいただけて、この日も幸せな1日の始まりとなりました。
- 所在地:〒501-5625 岐阜県大野郡白川村飯島319-2
- 電 話:05769-6-1054
- 駐車場:有
- 公式サイト
実際に2人で使った金額

今回の車旅は金沢駅→富山県相倉合掌造り集落→岐阜県白川郷という旅の流れ。
- 飲食代:4,210円
- 駐車代:1,000円
- 宿泊代:20,000円
合計25,210円でした!
(残り925,276円なり)
節約しながら車中泊の旅も好きですが、こうやってたまには宿に泊まってその土地の素晴らしさを体験することも大事だと感じた日でした。
次は日本三代名泉の一つ”下呂温泉”へ向かいます。
良かったらこちらもどうぞよろしくお願いします♪