湯泊温泉ってどんな温泉?行く前にぜひ読んで!
車旅で屋久島を訪れてからそのまま住み着いてしまったSarahです♪
今私が暮らしている屋久島の南側に位置する湯泊(ゆどまり)集落にはなんと温泉があるのです!
この ”湯泊温泉” 調べても情報が古かったり、実際に行ってみたら「想像と違くて入れなかった〜」などなどわからないことが沢山。
そんな初めて行く観光客の方へ詳しくご紹介します!
どんな温泉?
湯泊(ゆどまり)温泉は鹿児島県の離島である”屋久島”の南側に位置する湯泊集落にある天然温泉です。
手前にシートで囲われた”はまゆ”と更に進んだ海の際に野湯の”さきの湯”と2箇所があり、それぞれ泉質が違います。
実は住んでいる人も知らなかったりするのですが、”はまゆ”温泉と”さきの湯”温泉の2つの総称が湯泊温泉です。
ではそれぞれの温泉について詳しく見ていきましょう。
はまゆ温泉
浜に湧き出る温泉ということでついた”はまゆ”。
泉質は低張性アルカリ性単純温泉の39℃とぬるめとなっているので、冬の寒い時期は島民も寒くて入る人は少ないです。
しかしさすが温泉!30分くらい入ってると出た直後は寒いですが、水を拭き取るとポカポカしてます。
以前は区民しか利用しなかった為、湯船の真ん中にパーテーションで仕切られているだけの囲いもない露天風呂でした。
現在はその周りに柱を建てて、壁は黒いシート天井は白いシートで囲われており、外からも見えずに脱衣や入浴しやすくなっています。
(海側はシートが無く解放的)
外観は以前の露天風呂のままが良い!という声もあるようですが、この囲いがあるお陰で風が強い日や寒い日でも入れるようになりました。
湯船の水面から上側が板と黒いシートで仕切られていて男女分かれて入浴できます。
その為、水着を着用しての入浴はNG。
※バスタオルやパレオ、湯浴み着(ゆあみぎ)などの着用はOK
手前側にある、こちらが男湯↓
奥側にある、こちらが女湯↓
水中はそのまま繋がっているので小さな子供は潜って行き来しています。
仕切りギリギリに座ってしまうと反対側から見えてしまうので注意です!!
この温泉にあるものは荷物入れのカゴと数個の桶のみで、シャワーやシャンプー、石鹸などは一切ありません。
島民は各々持参していますが直接海に流れていくので、環境に良い石鹸を使う人が多いです。
よっぽど汚れていなければ掛け湯だけで十分だと思います。
注意点
注意書きが無いので初めてだとわからないと思いますが、みんなが気持ち良く使えるように入りましょう。
もし間違っていた時に注意されてしまってもどうか嫌な気分にならずのんびりしていってくださいね。
掛け湯
シャワーや石鹸は無いので、必ず掛け湯をして軽く身体を洗ってから入りましょう。
男女共に入口側は水はけが悪く溜まってしまうことがあります。
掛け湯や身体を洗う際は海側で流してください。
ちなみに海側は目隠しも無く開放的になっているので、囲いから出ると外から見えてしまいます。
滑りやすい
湯船のそこや湯船の周りの濡れている石はかなり滑りやすいです。
温泉への出入りは慎重に!
桶は元の位置に
ちゃんとした建物では無いため、風が吹くとおけが飛んで無くなってしまうことがあります。
洗い場と桶の置き場が離れているためそのまま海側に置いて帰られてしまうことも多いので、必ず元の位置に戻すようにお願いします。
もし次の人に渡した際は「あそこに戻して下さ〜い^ ^」って感じで伝えてくださると気持ちが良いですね♪
忘れ物やゴミ
人間気をつけていてもどうしても忘れ物をしてしまったり、うっかりゴミを落としていったりしちゃうことがあります。
帰る前に確認をお願いします。
暗い時間の入浴
満月前後は明るく、新月前後は星空を見ながら入る事ができます。
しかし電灯が無いので夜間は真っ暗。
夜間の入浴は携帯のライトや懐中電灯は忘れずに持った行きましょう。
貴重品
鍵付ロッカーなんてものはありませんので、貴重品は自己責任で。
さきのゆ温泉
はまゆを通り過ぎてそのまま道を進んでいくと海に繋がっています。
その海の入り口にあるのがこの”さきのゆ温泉”です。
ここは仕切りも脱衣所も何もないただ温泉が溜まっているだけなので、水着やパレオ、タオルなどを着用して入る混浴です。
着替える場合ははまゆへ行くか、開いていればトイレ横に更衣室(男性は使用不可)があります。
たまに裸で入っている方もいますが、ここは海で泳ぐ島の人や子供も沢山来るので身一つはできれば遠慮して欲しいのが女性である私の個人的な意見。
誰も居なかったらいいと思うので誰か来たときに隠せるタオルなど用意しておくといいです。
はまゆとはまた別の泉質で、温度もはまゆより温かい温泉です。
浴槽内は苔が生えてるので転ばないように気をつけましょう。
夏は日の入りまで太陽の光で更に温度も上がっているので熱すぎたり、また大潮の満潮のときは海水が入ってきて冷たい時もあります。
ちなみにすぐ隣に1人用の温泉も♨︎
アクセス
空港から車で40分
バス停「湯泊温泉」
- 急勾配の坂道(歩道のみ)→徒歩5分
- 緩やかな車道→徒歩12分
歩く人はこの看板の左側を降りていくと近道ですが、結構な急坂なので気をつけて降りて下さい。
夏の帰りは汗かきます笑
入浴できる時間
- 24時間入浴可能
- 夏は火金(朝5:00前後〜2時間)温泉清掃
- 冬は未定(明るくなる時間〜2時間)温泉清掃
24時間入浴可能ですが、夏は週2回、冬は週1回ずつ早朝に温泉清掃(はまゆのみ)があります。
現在(9月時点)は毎週火金5:00前後から入浴できる水量が貯まるまで2時間程かかります。
朝風呂する方は清掃日に当たらないように確認してから行くようにしてください。
はまゆ温泉清掃中でもさきのゆ温泉は入れます。
料金(協力金)
300円
駐車場から海側に出るところに料金箱があり、協力金という形で徴収しています。
電子マネーも対応しているので小銭が無くても安心!
この協力金は湯泊温泉の掃除費や修繕費、湯泊集落の費用になるので協力していただけると助かります。
駐車場、トイレ(温泉外)
無料駐車場有り
駐車場の横に循環型トイレがあります。
※温泉内にはありませんので、入浴前に済ましておくことをお勧めします。
はまゆう
温泉に向かう前に木造の”はまゆう”という建物があります。
温泉の入り口にある建物だから受付や番台と間違われやすいですがこちらは温泉とは直接的な関係はなく、現在は”ぷく福(ぷく)茶屋”というカフェと”福光整心体“という整体の建物になります。
不定期での営業となりますが、奥様がカフェで旦那様が整体をやっています。
優しい奥様が作る天然酵母パンやおやつは絶品♡
おやつの他にも手作りの身体に優しい飲み物もあります。
整体は氣の流れなどを観て、心と身体が整います。
OPEN日に当たった方はぜひお風呂上がりに”ぷく福茶屋、福光整心体“でもゆっくりして行ってください♪
シュノーケルもできる
湯泊温泉は温泉だけでなくシュノーケルスポットとしても大人気なんです。
さきのゆから入ってすぐの浅瀬は波も穏やかで小さな子供も泳ぎやすいし、もう少し先に進んだ湾内でも十分に珊瑚があるので大人も楽しめます。
入る時が岩から入るのでウォーターシューズなど履いて怪我に気をつけてください。
最後に
島民も普段のお風呂として利用している湯泊温泉。
私も最初に来た時は正解がわからなく戸惑った事があったので記事にしてみました。
みんなで気持ち良く使えるようにお互い思いやりを持って、時にはそこで生まれる出会も楽しみながら安全に安心して入れる温泉になっていけたらいいなと思います。