枯れ木が足に刺さったら放置は危険!?屋久島で手術・入院する羽目に【前編】
長年暮らした西表島を後にし、次の移住先を求めて車旅をしている新婚夫婦のSarahです。
そんな私達は屋久島に辿り着き、今は家守として暮らしています。
結果を言いますと、私は蜂窩織炎(ほうかしきえん)という病気にかかってしまっていました。
とにかく外での擦り傷や浅い刺し傷くらいの軽傷なら自然治癒しますが、私の場合のようにしっかり刺してしまった又は切ってしまった場合は直ちに医療機関を受診することをお勧めします。
もう一点は、設備が整っている大きな病院に係ることが早期発見にも繋がる大事なことだと思います。
今回の記事【前半】では
- 蜂窩織炎とは
- なぜ医療機関受診が必要だったのか
- こうなってしまった経緯
などご紹介します。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)とは
皮膚とそのすぐ下の組織に生じる、広がりやすい細菌感染症です。
患部の皮膚に発赤、痛み、圧痛がみられるほか、発熱や悪寒が生じたり、より重篤な症状が現れたりすることもあります。
ブドウ球菌や連鎖球菌といった、誰の皮膚にも棲みついている、ごくありふれた細菌が原因になりやすいです。
主な感染経路は、
- かき傷
- 切り傷
- 火傷でできた傷
- 水虫でできた皮膚の目くれ
- 動物に噛まれた部分
などで、私は庭の小道に敷いてある”枯れた笹”を左足の中指と薬指に刺しました。
どうやらこの”枯れ笹”にばい菌がついていて、私の足の中で感染が広がったと考えられます。
自然治癒できない感染症と言われているため、医療機関への受診が大事です。
朝からお告げ?!
ずっと天気が悪い毎日だったのが、この日は母が来島して初めて晴れた6日目の朝の出来事です。
白谷雲水峡へ行く予定をしていました。
思えば久しぶりの太陽と、白谷雲水峡へ行けることの嬉しさで浮れていたのだと思います。
出発する前にみんなでコーヒーを頂いて、のんびりしながら私は毎朝の日課のトイレ掃除へ。
トイレの窓の淵に消臭の効果があるコーヒー豆のカスを置いているんですが、なぜかその入れ物をトイレ室内でひっくり返してぶちまけたのです。
“これから出発なのに、私は何をやってるのだ〜。ダメだな私〜(泣)”
私はすごい脱力してしまって旦那さんに投げ出し(笑)、なぜか私は庭のニワトリ小屋に近づいて行きました。
最大の悲劇
ニワトリ小屋に向かう小道を普段と変わらずギョサンで歩いていると、
“グサッ!!“
という音がしたようしていないようなよくわからない感覚で咄嗟に足を引きます。
“ああ、また木が刺さったかも〜(泣)“
実は少し前にも軽くかすって少し血が出たことがあったので、その時と同じくらいかなと思って足を見ると…
みるみる濃い血が溢れて来ます。
それを見てやっと「やばい!!!」
半分パニック状態のまま、しかし旦那さんは掃除機をかけている最中なので叫んでも聞こえず。
刺した方の足はつかずに、四(三)足歩行で玄関に行き助けを求めました。
応急処置
正直傷の痛みがあったか定かではありませんが、
- しっかり木が刺さったこと
- 流血している
これだけで「痛い痛い痛い…」と叫んでいた記憶はあります。
バイキンを出すためにしばらくの間流水で傷口を流していました。
痛みもおさまってきたので傷パワーパットを貼り一旦落ち着きます。
安静にしてお出かけ
次の日の朝に母は帰るので、元気な母だけで白谷雲水峡に行ってもらいたくて旦那の運転と後部座席でくつろぎながら予定通り向かうことにしました。
山道をどんどん上がって行き、宮之浦を一望できる景色に車で走っているだけでも良い気分です。
駐車場でものんびりして一人で行った母の帰りを待ちます。
その後小瀬田にある”ヒトメクリ”さんでランチをしようと車を降りると、足をつけて歩くことができなくなってしまったのです。
なるべく平然を装いながら、なんとかびっこ引きながら店内へ行きご飯を食べ、お土産屋さんを何軒か周り家に帰ります。
”こりゃまずくなってきたかも”
家に帰ってから足はどんどん腫れてきて、ゾウみたいな足になってしまったのです。
急いで尾之間診療所へ診察の予約をしました。
尾之間診療所へ
足を刺してから24時間後、ちゃんと先生に診てもらうとすぐさま抗生物質の点滴が始まりました。
1時間程点滴してこの日は終わりで、帰ろうと立った瞬間痛すぎて歩くことができません。
大袈裟に見えるから本当は嫌でしたが松葉杖(1日10円笑)を借りました。
極力 家での行動は控えていて、トイレやご飯の時はハイハイかケンケンで過ごしていました。
この後まさか入院するとは思いもせずに、早く治ってくれと願いながらこの日は安静にして就寝です。
診療所での処置
診療所2日目はきっと一生忘れない、人生で1番痛い思いをした日です。
前日に抗生物質の点滴をしたせいなのか、先生曰く膿が溜まってるとのこと。
先生に任せていると…
膿を出すために足をぶにゅっってしているのがわかります。
すると足先から全身に激痛!!!
処置室では拷問をされているようで思わず叫んでしまうくらいの痛さ!!!
先生「いっぱい膿と、木の破片も出てきたから安心してね〜」
優しい口調の先生の言葉とは裏腹に、とっても痛い(泣)
もう膿も出てこなくなったところで終了し、また抗生物質の点滴を打ち帰ります。
毎日診療所通い
昨日の恐怖で行くのが億劫になっていますが、3日目の診療所へ。
この日の処置は昨日ほど痛くなく、また同じく点滴を打って終了です。
”昨日が最大の痛みだったんだ〜^^良かった〜!!”
昨日の安堵とは打って変わり、翌日の診療所はまた激痛の膿出し治療。
処置室からの悲鳴にびっくりしているお客さんもいたのではないでしょうかw
いつまでつづくんだ〜
こんな処置を毎日続けて早17日、もうだいぶ良くなっていると思った矢先の驚愕の事実を告げられるのです。
徳洲会病院へ
毎日の通院でも、点滴も無くなったので、あとは痛みがおさまるまで辛抱だと思い、3日ぶりの診療所へ行くと…
先生「この病状によくあるのですが、まだ足の中に木(細かい残骸)が残っている可能性があります。徳洲会へ行き、しっかり取り除く手術を行いませんか?」
ずっと痛いのは嫌で早く終わらせたいので、やることを決意しました。
先生「日程を聞くからちょっと待っててね。」
すると
先生「紹介状持って、これから行ける?」
私「えっ!!!今からですか?!」
その時14:00。
私のお家は診療所から20分、これから向かう徳洲会病院とは真逆の集落になります。
ですので、このまま何も持たずにとにかくすぐ徳洲会病院へ行くというミッションクリアすべく慌てて出発しました。
何の心の準備もなく手術をすることになったのですが、よくわからないまま流れに身を任せる状態で車を走らせます。
この後のことは【後半】へ続く。