サガリバナをカヌーで見られるのは日本で西表島だけ!
はいたーい!
7月の西表島と言えば、サガリバナシーズンですが、、
※私が記事にするまで時間がかかってしまい、今シーズンのサガリバナツアーはすでに終了しました。
2023年度はこれからがシーズンです!
今後西表島へ行ってみたい!旅行を考えている方の参考になればと思い、実際に行ってきたので紹介します。
サガリバナとは
奄美大島や沖縄などの南日本のマングローブや川の上流の湿地に自生する植物。
1番の特徴は夜に咲き朝に散る花ということ。
夜に咲いた花は甘い香りを放ち虫たちを誘い、次の日の朝になると役目を終えます。
一夜で散ってしまうということから花言葉は「幸福が訪れる」。
そして散ってからでも楽しめるのがサガリバナの良さです。
水面一面に落ちた花が浮いて花の川になります。
花の色は白、薄いピンク、濃いピンク。
普通の花びらという形ではなくふわふわしているのでとても可愛いです。
カヌーで見られるのは西表島だけ
サガリバナはマングローブの中や川の上流の湿地帯に自生しているため普段は地に落ちる植物ですが、なぜ西表島では川に落ちるのでしょうか。
西表島では昔川の上流で稲作をしていた時代に猪垣(イノガキ)と言って、イノシシ除けとしてサガリバナを植えたからなのです。
今はその場所で稲作は行っていませんが、その場所を私たちは観光スポットとしてカヌーやSUPで見に行くことができるわけでした。
他の島では歩いてでしか見ることはできないようです。
サガリバナ見頃は?
サガリバナは6月に入り始めてから開花し、6月後半から7月中旬にかけてピークを迎えます。
その中でも朝6時前後の満潮の日がおすすめ。
なぜなら朝干潮だと干潟に花が落ちてしまいます。
(これも普通に綺麗です)
朝の満潮ならしっかり水面に落ちた花が広がります。
ツアーをより楽しむなら
朝6:00満潮の新月に合わせることが出来ると、漕ぎ始めから夜明けまで満天の星空も堪能できるためより楽しむことが出来ます。
そして帰り道は引き潮になるため漕ぐのも楽です♪
スケジュールを合わせられ、ベストな時期を狙いたい方は直接ツアーショップに問い合わせをするのが1番良いです。
しかし相手は自然、あくまでも目安です。
その年の直前の冬の気温や台風などの被害を受けた木々は花をつけなかったりします。
ちなみに私が行った浦内川の支流の宇多良(ウダラ)川上流は7月7日ではちらほら咲きで、まだ蕾が沢山ありました。
満月に向かう半月で潮も干潮よりだった為干潟にポツリポツリと落ちてる日でした。
それでも十分綺麗でしたけど、もうすこしスケジュール合わせられればよかったなと思っちゃいました。
他のガイドさん情報ではちょうど1週間後の7月14日ごろ満開のピークを迎えていたそうで、一足早く行ってしまった感じです。
ちらほら咲きでも強めのあま~い香りがそこ一体に広がっています。
虫たちもこの甘い香りに誘われてブンブン飛んでます(虫苦手な人には強烈かも)。
見に行くならツアー
前述したようにカヌーでサガリバナを見ることが出来るのは日本でここ西表島だけなので、基本的にはツアーに参加する必要があります。
明るくなる前の暗いうちからカヌーで出発するので、危ない点も沢山あります。
自力で見に行こうとする冒険心は素晴らしいですが、安全に美しい景色を堪能できるツアーに参加しましょう。
素敵な写真も撮ってくれますよ!
宿泊先と目的地
当たり前のことですがサガリバナを見に行くなら必ず西表島に宿泊してくださいね。
西表島には東部地区と西部地区がありますが、どちらの地区のサガリバナを見に行きたいか、それともどちらの地区で宿泊したいかによってツアーショップを選ぶ必要があります。
基本的には東部地区のツアーショップは東部のご宿泊のお客様、西部のショップなら西部のお客様ということ。
もちろんショップによって変わりますので、詳しくは問い合わせしてみるのが確実です。
ツアースケジュール
私が働いている民宿さわやか荘でもこのサガリバナシーズンのときは宿泊されてるお客様皆さんツアーに参加されているようです。
大体は朝4時にお迎えの8時に宿に帰ってくる方が多いですが、お昼ごろまでのロングコースをやっているツアーショップもあります。
ショートコース(4時間)
4:00 宿にお迎え
5:00 カヌー出発
6:00 サガリバナスポットに到着
6:30 コーヒーや軽食堪能
7:00 帰路
8:30 宿に到着
実際に行ってみた感想
4:00起床
まだ真っ暗なうちに行動開始するのは滅多にありません。
(とっても苦手w)
しかし”ただ眠いから”という理由でこのチャンスを逃すのも勿体無いので頑張りました。
4:50浦内川START
暗い中SUPを車から降ろし川へ運びます。
柔らかい泥に足を着いたとき、川に足を入れるとき、SUPを漕いでいるとき…
などなど普段明るいところでの感触とは違う感じに少し怖さがありました。
ヘッドライトを付けているので虫がこの光を目掛けて飛んでくることもありますw
この日は風も無く穏やかな川だったのでとても快適に進むことが出来ました。
日が出ていないうちは暑くも寒くもなくとっても過ごしやすい気候で、服装は半袖短パンで大丈夫でした。
浦内川支流の宇多良川
どうしても写真にはその光景を収めることが出来ませんでしたが、この川に入るとかなり幻想的な風景を見ることが出来ました。
マングローブ林の間をゆっくり進んでいくと、ヘッドライトの光によって静かな水面に両側のマングローブがリフレクションし、それはとても異空間にいるような感覚になりました。
水面の上にいるけど、浮いているような…
これはなんと言っていいのか言葉に表すことが出来ませんが、すごい体験ができたと今でもあの時の感情を忘れていません。
気になる方はぜひ行って感じてみてください。
5:20宇多良川上流
幻想的な道を進んでいくと、甘い香りがし始めてきました。
この日はコンディションがよく予定よりもかなり早く到着しました。
シーンとした静けさの中で虫達の羽音がブンブン響き渡っています。
この日は朝が干潮に向かっていたので、あまり水面に落ちた花が広がる世界は見ることが出来ませんでした。
5:50夜が明ける
何も考えずにぼーーっと花を眺めているとあたりの雰囲気が変わり始めました。
今までは虫の音だったのが、鳥の鳴き声に。
暗かった夜空が、明るい朝焼けに。
夜から朝に変わる瞬間を感じる事ができました。
鳥のさえずりと陽の光が差し込むマングローブ林で心が癒されます。
6:15Coffee time
穏やかな朝を迎えると、次のお楽しみコーヒーの時間。
挽きたてコーヒーもなんと贅沢な時間なんでしょう。
コーヒー好きにはたまりません!
6:45帰ります
来た道を帰るのですが、明るい景色なのでまた新鮮。
寝ている蝶もいました。
(蝶も寝るんですね)
浦内川に入る手前、思わず息を飲む風景が。
うっすら虹が架かり朝日がマングローブを神々しく照らしています。
波の立っていない水面は鏡のよう。
私達だけがここのこの瞬間を感じています。
早起きは三文の徳ということわざはまさにこのこと。
寝起きは最悪ですが、ここを頑張れば寝ていたら見られない景色、風景が広がっています。
7:20帰宅
しっかり目も覚めたので、片付けが終わってからこのまま海へ行きました!
実はこの島でこうやって遊べるのもあと1ヵ月。
残りの島生活もしっかり楽しみたいと思います。